2008年

日本国際賞

  • 2008/12/19 

Summary

2010年(第26回)の授賞対象分野が決まりました。
(国際科学技術財団からのお知らせ)

 財団法人 国際科学技術財団からのお知らせを転載します。

 


 財団法人 国際科学技術財団 (理事長 吉川弘之)は、毎年、世界の科学者を対象に科学と技術の進歩と人類の平和と繁栄への貢献を称える日本国際賞(JapanPrize)を贈賞していますが、2010年日本国際賞の授賞対象分野を「工業生産・生産技術」、「生物生産・生命環境」の2分野とすることを決定しました。今後、それぞれの分野を専門とする世界各国の著名な学者・研究者ならびに有識者に受賞候補者の推薦を依頼し、日本国際賞審査委員会で審査を行い、2010年1月中旬に受賞者の発表を行う予定です。

 日本国際賞は領域I(数学系、物理系、化学系、工学系)および領域II(生物学系、農学系、医学系)の両領域から毎年2つの分野を選んで独創的かつ飛躍的
な成果を挙げ、科学と技術の進歩に大きく寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献すると認められた研究者に与えられます。原則として1分野から1名を選び、受賞者には賞状、賞牌及び各分野に対し賞金5千万円が贈られます。

2010年(第26回)日本国際賞

 1985年の創設以来、第26回目となる2010年日本国際賞の対象となる具体的な業績は次の通りです。

領域I(数学系, 物理学系, 化学系, 工学系)  授賞対象分野:「工業生産・生産技術」

  • 背景、選択理由 − 産業革命以来、科学技術の飛躍的な発展によって人々の生活水準は著しく向上し、人類史上未曾有の豊かな社会が実現しました。しかし、地球上には、この繁栄から取り残された人々がまだ数多くいます。一方で、科学技術を進めるにも、地球環境への配慮が欠かせなくなってきました。そのような視点を踏まえて、人類の真の繁栄のために、なお一層の生産技術の革新が必要とされています。
  • 対象とする業績 − 2010年の日本国際賞は、工業生産・生産技術の分野において、飛躍的な科学技術の進展をもたらし、新しい製品や産業の創造、生産性の向上などを通じて、生活の利便性や安全性の向上、貧困の克服に寄与するなど、社会に大きく貢献する業績を対象とします。

領域II(生物学系, 農学系, 医学系)  授賞対象分野:「生物生産・生命環境」

  • 背景、選択理由 − 人類の生存は、過去もそして将来も、地球上の生物資源をさまざまな形で利用することなしにありえません。しかし、その生物資源を育む地球の環境は急速に劣化しつつあります。一方、技術革新によって食糧生産は飛躍的に増大しましたが、人口はそれをも超えて爆発的に増えようとしています。環境を守り、生物の多様性を確保するとともに、持続可能な環境保全型の生産が必要とされています。
  • 対象とする業績 − 2010年の日本国際賞は、生物生産・生命環境の分野において、飛躍的な科学技術の進展をもたらし、食糧生産の飛躍的増加や生産性向上などを通じて生活の向上や貧困の克服に寄与したり、あるいは、生物多様性の維持や快適な生命環境の実現に寄与するなど、社会に大きく貢献する業績を対象とします。

 本件に関するお問合せ先

 財団法人 国際科学技術財団
 常務理事・事務局長 榛葉 健一
  newsbureau@japanprize.jp
  電話 03-5545-0551(代)
  FAX 03-5545-0554

 

2009年(第25回)日本国際賞

 2009年日本国際賞は「環境・社会基盤」と「健康・医療」の2分野を対象とし、現在、最終選考が行われています。2009年1月中旬に受賞者の発表を行う予定です。

領域I 環境・社会基盤「自然と共生する持続可能な技術社会形成」

 地球環境の制約から、エネルギー・資源多 消費の社会基盤で成り立ってきた近代技術社会を見直す時期に来ている。人間としての基本的要求を満たし、安全安心を確保し、人間性をはぐくむ、省エネルギー・低炭素排出・自然と共生する持続可能な社会形成に向けて、自然と人間活動に関する科学の知見、進展著しい情報科学、人間社会に関する洞察などあらゆる知見を総合しての社会転換・社会基盤の作り変えが求められている。こうした転換の必要性を喚起し、新たな技術社会のヴィジョンを示し、社会基盤を形成し、また転換のため鍵となる技術開発を行い、さらには知識や社会意見の集約普及を推進するなどのいずれかに大きく貢献した業績を対象とします。

領域II 健康・医療(技術)「医学・工学の融合における疾患への技術の展開」

  近年、医学と工学及びそれに関連する異分野との連携や融合によって、医療技術の進歩・発展はめざましいものがあります。医学や医療分野における異分野との連携、そして、更に発展した融合によって、疾患の予防や診断そして治療まで可能になってきています。この融合は高度な可視化技術にとどまらず、創薬、ドラッグ・デリバリー・システム、テレメディシン、再生医療、簡易化診断技術などの分野にまで及び、この結果医療技術の著しい発展がもたらされました。
 2009年の本賞は医学・工学の融合によって健康や疾患に対しての新しい技術の開発と展開に貢献した業績を対象とします。

 本件に関するお問合せ先

 財団法人 国際科学技術財団
 事務局長 上田 昌明
  info@japanprize.jp
  電話 03-5545-0551
  FAX 03-5545-0554

 

2008年(第24回)日本国際賞  

「情報通信の理論と技術」分野

    ヴィントン・サーフ博士 ロバート・カーン博士
  インターネットのネットワーク設計概念と通信プロトコルの創成

「ゲノム・遺伝医学」分野

    ビクター・マキューズィック博士
  遺伝医学の確立と発展

 

 2007年(第23回)以前の歴代受賞者はこちらをご覧下さい。

 

 

 

 

TOP