- 2008/12/31
Summary
タンパク質の発現量の時間変化を定量する方法を開発して、マウス網膜の成熟過程をタンパク質発現軌跡地図として記載した。
マウスの網膜は誕生直後は未成熟であり、成熟した視覚機能が発現するまでに3週間かかる。筆者らはマウスの網膜の成熟過程がタンパク質発現の軌跡を追うことによって記載できると考え、網膜細胞のタンパク質の発現量の時間変化を定量する方法を開発した。筆者らの解析によれば網膜の成熟過程のタンパク質発現軌跡は、下図に示した J-、T-、A-、C-Typeの少なくとも4種類のグループに分類できる。
オクラホマ大学医学部生化学分子生物学研究室
松本博行・羽二生久夫・武森信暁・小森直香
(出典: 学会誌「比較生理生化学」Vol.25 No.4 表紙より)