- 2011/12/31
- 日時:2010年7月18日 (日) 13:30〜15:00
- 場所: 九州産業大学8号館2階口演会場
司会:中川庶務幹事
大会委員長挨拶(市川委員長)の後に,議長選出をおこなった。会場から市川大会委員長を議長に推薦する案がだされ拍手で承認された。議長:市川大会委員長
続いて以下の報告及び審議を行った。
〔報告事項〕
1.会長および庶務
(1) 学会の今後の方針について(小泉会長)
会員の研究活動の支援,2011年国際会議,出版活動の継続,Webなどの有効利用による新しい時代に対応した開かれた学会活動に重点を置いた活動方針が示された。
(2) 幹事会開催報告(小泉会長)
2010年3月26日(金)に福岡-姫路-東京を結ぶTV 会議にて実行したとの報告があった。
(3) 大会アブストラクトの会誌への掲載(小泉会長)
大会アブストラクトがCBPから比較生理生化学誌への掲載に変わり学会の会計が健全化しているとの報告があった。大阪大会は2009年Vol.26 No.4会誌に掲載済みで,福岡大会は2010年 Vol.27 No.4会誌に掲載予定であること。ただし,国際会議以降分は継続審議とするとの説明がされた。
(4) 出版事業について(小泉会長)
「動物の飼い方事典」(仮称)出版企画委員会の立ち上げを行い,針山(浜松医大),嬉(佐賀大),小柳(大阪市立大),妹尾(浜松医大),小泉(福岡女子大学)の5名が就任したとの報告があった。また,「動物生理学実験法」,「動物生理学」または「比較生理生化学」の教科書等の出版も今後計画していきたいとの考えが示された。
(5) 日本昆虫科学連合への参加について(小泉会長)
日本昆虫科学連合について説明があり,これに参加すること。また神崎副会長と沼田会員に本学会の世話人をお願いしたとの報告がなされた。
(6) 国際会議開催にともなう学会行事スケジュールの変更について(小泉会長)
2011年は委員会,評議員会は行わず,総会のみ期日中に別に部屋を取って行うという方針が説明された。また,吉田記念賞,吉田奨励賞授賞式,記念講演は次年度の大会で行うこととなったと報告された。
(7) 生科連関係(小泉会長)
基礎生物学を代表するような,“生物学会”のような組織を目指して活動しているとの報告があった。公益法人に関する質問があったが,今はまだ情報交換という状況に留まっているとの回答があった。
(8) 国際会議の準備状況(小泉会長)
「国際会議ICCPB2011」で詳細報告があるとの説明があった。
(9) 大会予定(小泉会長)
2010福岡(市川),2011名古屋(国際会議,曽我部),2012総研大(蟻川),2013姫路(池野)との大会予定について説明があった。
(10) 会員状況(田中会員担当幹事代理中川庶務幹事)
会員数は2010年7月9日現在で,正会員473名。内一般400名,学生69名,名誉4名。また,賛助会員12団体,購読会員4団体との報告があった。
2.会計
(1) 2009年度会計決算報告(山脇幹事)
2009年度会計決算報告がなされた。収入が大阪大会からの寄付,バナー広告代や出版事業による印税で予算よりも増大していること,また,支出が予算より少ないのはCBPへのプロシーディングス掲載費が未納であること,TV 会議による旅費の縮小によるとの説明があった。
3.会計監査
(1) 2009年度会計監査報告(山下会計監査)
6月28日福岡大学にて山下,下東会計監査により監査が実施されたが,予算は適切に執行されていると確認できたとの報告があった。
4.国際会議ICCPB2011
(1) 進行状況概要説明(曽我部組織委員長)
現状の簡単な説明の後,すぐに各担当者からの説明に移った。
(2) シンポジウムプログラム説明(深田プログラム委員長)
プログラム委員の紹介,配布資料に基づき,35件のシンポジウムタイトルの紹介がなされた。
また,9コマのシンポジウム,ポスター,バンケット,連続セッションからなる2つの学会スケジュール案が紹介され,現在組織委員会で継続審議中であると報告があり,これに関する意見が求められた。さらにアブストラクト集はCBPからのサプリメントは中止し,PDF 化し,Web 掲載あるいはCD-ROMとして配布することを考えているとの方針が説明された。
(3) 現地会場報告(辰巳会場委員長)
会議,バンケットは名古屋国際会議場の一部を使用し,市民公開シンポジウムは名古屋大学医学部第4講義室で行うとの説明があった。地図を用いて,それぞれの場所へのアクセス方法も説明された。また3社見積もりの結果,会議運営会社がJTB サポート中部に決定したとの説明があった。
(4) 広報説明(針山委員長)
デザイナーの尾崎氏により作成された1st サーキュラーの紹介がなされた。9月には印刷配布したいとの予定が説明された。また作成中のホームページについても紹介がされた。
(5) 国内総括説明(小泉顧問委員会委員長)
国際会議連携シンポジウムをCompBiol2009,第32回大会(ICCPB2011前夜),動物学会東京大会(比較生理生化学のインパクト)などの形で行っているとの報告があった。また,国内他学会(比較内分泌学会,比較免疫学会,日本動物学会等)との連携の状況について説明があった。さらに,昆虫科学連合との連携の可能性についても紹介があった。
(6) 財務説明(神崎財務募金委員会委員長代理安藤委員)
40名からなる全国の財務募金委員の紹介があった。現在の試算では,500万円の不足が出るため,広告費,寄付金による収入が不可欠である。是非会員のご協力をお願いしたいとの依頼がなされた。また,寄付金,広告展示の概要,それぞれの受け皿について概要説明があった。さらに現在,学術会議からの助成金(額は未定)が確定していること及びこれからの申請について説明及び依頼があった。
5.編集
(1) 編集報告(尾崎幹事代理中川庶務幹事)
27巻1号,2号は既に出版済みであること。ただし,委員長引継ぎ時期の関係で,1号は針山前委員長が責任編集,2号から尾崎編集長が担当したとの報告があった。3号は,現在準備中で今後の記事の執筆,紹介の協力依頼がされた。
6.将来計画
(1) HP 動物の生きるしくみ事典とWho’s Who(志賀幹事)
「動物の生きるしくみ事典」は登録件数(2010年7月現在)がトピックス19件であり,学部学生にも大変好評であるとの報告があった。また,「Who’s Who」は理研BSI 神経情報基盤センター (NIJC)の無脊椎動物脳プラットフォームとの連携で作製したイラストを入り口に置き,リニューアルし,現在登録件数(2010年7月現在)が研究者 82件,動物種140件となっており,
こちらも卒論のテーマの参考になるなど高い評価を受けているとの報告があった。両者のさらなる充実を図るとともに将来計画としての新たな課題を検討するとの方針が示された。
7.行事
(1) 今後の大会開催地について(伊藤幹事)
2011年は,ICCPB2011(名古屋),2012年は総合研究大学院大学(葉山:蟻川謙太郎会員),2013年は兵庫県立大学(姫路:池野英利会員)で行う予定との報告があった。宿泊施設の対策の必要性も示唆された。
(2) ICCPB2011での若手シンポジウムについて(伊藤幹事)
安藤会員,渡邉会員を中心にICCPB2011での若手シンポジウムを企画しているとの報告があった。
(3) 比較内分泌学会との合同WSについて(伊藤幹事)
『シングルセルバイオロジー入門 単一細胞の遺伝子・タンパク質発現量を測る』を7月29~30日に徳島文理大学香川薬学部で行うとの報告があり,参加者は比較内分泌学会から5名,比較生理生化学会から3名を予定しているとの報告があった。成果報告を予定している。
8.光生物学協会
(1) 第16回日本光生物学協会年会について(志賀委員)
8月10~11日に大阪大学大学院医学系研究科にて第16回日本光生物学協会年会が開催されるとの報告があった。
(2) 第5回アジア・オセアニア光生物学会議(AOSP)について(志賀委員)
2011年7月30~8月1日に奈良新公会堂で開催予定との報告があった。
9.吉田基金運営委員会
(1) 2010年吉田記念賞受賞者について(小泉委員長)
吉田記念賞は,高畑雅一氏に決定した。
高畑雅一氏(北海道大学教授)
「ザリガニの行動とその神経機構」
(2) 吉田基金の2009年度会計収支報告(山脇幹事)
2009年度吉田基金決算報告がなされた。楯の追加注文のため支出が例年に比べ増えているとの説明があった。
(3) 吉田基金の2009年度会計監査報告(山下会計監査
6月28日福岡大学にて山下,下東会計監査により監査が実施されたが,予算は適切に執行されていると確認できたとの報告があった。
10.吉田奨励賞審査委員会
(1) 2010年度吉田奨励賞(市川委員長)
5件4名の推薦があり,審査結果5名の審査員のうち4名から第1位の判定を受けた,下記1名を2010年吉田奨励賞受賞者として推薦し,通信評議員会の承認を得たとの報告があった。
高橋俊雄 氏(財団法人サントリー生物有機科学研究所)
「刺胞動物ヒドラのペプチド分子の網羅的検索」
11.2011年度 吉田奨励賞審査委員の委嘱について(小泉会長)
(1) 2010年度吉田奨励賞(市川委員長)
2011年度 吉田奨励賞審査委員を,青沼,岡田(二郎),松浦,定本,佐々木(謙)会員の5氏に委嘱したとの報告があった。
12.第32回大会準備委員会
(1) 第32回大会の参加者,準備状況等について報告(市川大会委員長)
一般70名,学生22名計92名の参加者を得たとの報告があった。また,主にシンポジストである会員以外の参加も5名あった。さらに当日参加は一般7名,学生6名の13名あったことも報告された。
13.高校教員などの新しい会員制度に関する案及び学生会員の会費について(小泉会長)
細則に別枠正会員(小・中・高等学校教員などに在職中の正会員が選択できる,会長の被選挙権は持たない)という新しい項目を設けて会費を3,000円とすること。また,関連して学生会員の会費を2,500円にすることが評議員会の議論で承認を得たとの報告があった。これに対して権利については,まだ審議の必要があるので,再度審議事項で審議をお願いしたいとの意見が出され,その様にすることになった。
14.学会本部からの国際会議補助について(小泉会長)
学会本部の繰越金から130万円の補助を国際会議に対して行いたいとの提案が評議員会の審議の結果,承認されたとの報告があった。これに対して,組織委員会から要請があったのか,このお金を使って学生の国内旅費に当てるという方法もあるのではないかとの質問,意見があった。会長,神崎財部委員長から国際会議でのお金の必要性,若手への支援について答弁があった後,この原案は承認された。
〔審議事項〕
1.2011年度予算案(別表)の承認を乞う(山脇幹事)
2011年度の予算案の提案がなされ審議の結果,原案は承認された。
2.大会の予算書ならびに決算書について(伊藤幹事)
これからは3月の幹事会で,大会の決算書を大会準備委員会から提出してもらうという案が提案された。審議の結果,原案は承認された。
3.高校教員などの新しい会員制度に関する案について(再審議)(小泉会長)
別枠正会員は会長の被選挙権だけでなく選挙権も持たないという制限をつけた方がよいのではないかとの意見が出された。また,制限は設けなくても良いのではないかとの意見も出された。それぞれの立場を支持する意見交換がなされた。 審議の結果,評議員会でのA)案を「会長の選挙権および被選挙権は持たない」というB)案に修正する案が承認され,これと「正会員と同等の権利を有する」というC)案との採決を行った結果,賛成多数でB)案を採択することとなった。
4.その他
高校教員の学会参加が増えてくると,高校生ポスター発表の受け入れ等について対策を立てておく必要があるとの意見が出された。