- 2007/6/10
- 日時:2007年1月19日 (金曜日) 13:00〜16:30
- 場所:名古屋大学 鶴友会館2階 大会議室
- 出席者:曽我部正博会長,小泉修副会長,真行寺千佳子副会長,辰巳仁史,田中浩輔,片野坂公明,伊藤悦朗,竹内浩昭, 各幹事、2007年29回学会 大会委員長 酒井正樹
報告事項
1. 報告事項 (会長,副会長)
曽我部会長
学会の今後の方針について学会の活性化について、報告があった。
吉田記念賞、奨励賞の選考について、選考の準備中である。
奨励賞の審査委員長 久富先生に決定した。
小泉副会長
幹事会に「前回の幹事会で方向性の認められた学会の出版事業について、出版事業企画委員会を立ち上げたいこと、今回は、私達の学会の特徴を活かしたシリーズものの(学部の学生達に)分かり易い研究図書を出版することを提案させていただきたい」と言う提案をした。具体的には審議事項に述べる。
真行寺副会長
ICCPB2007支援企画について:浜松の大会において募金を行い、現在までに約248,000円の寄付が集まった。この資金を使って支援企画を行うという情報を、会誌とホームページに掲載した。
生物科学学会連合連絡会議について:11月7日に本郷で開催の会議に会長の代理で出席した。主な議題は、以下の2点:
- 運営費の管理委託を行っていたメディッシュが経営上の問題により委託契約を継続できない。話し合いの結果、今年度の契約金額を支払わないことで解約に合意した。以後の事務管理の見通しはついていない。当面委員長が管理する。
- 学会連合の存在を広報する方策として、2-3月頃にシンポジウムを企画する。
2. 学会の事務局(庶務幹事)
- 吉田記念賞と吉田奨励賞の選考の依頼をした。
- 学会誌の製本、保管体制として青セットを神戸大の編集部へ移管
- 会長選挙と評議員選挙の準備を行っている。
会員情報係 田中
会員状況、 正会員502名(うち 学生会員77名) 賛助会員10団体 会誌購読者4団体
3. 会計 (会計幹事)
- 2006年度会計収支報告がなされた。予算の支出項目のうち、「国際会議開催検討委員会費」および「予備費」の一部(計220,833円)について、ICCPB2007(ブラジル)の開催支援のための積立金($500/年×4年分)として執行した。
- 2007年度会費納入状況の経過報告がなされた。
- 昨年度、執行部にて「賛助会員ご入会のお願い」の文書を改訂し、神崎会計幹事を中心に新規会員の募集を行なっているとの報告があった。
4. 平成19年度大会準備状況報告 (大会準備委員長: 酒井 正樹)
大会は7月6(金),7(土),8(日)、岡山大学創立50周年記念館(津島キャンパス内)でおこなう。5日(木)の午後、評議員会を同記念館でおこない。夜は夕食会を予定する。
5.編集からの報告事項 会誌について
会誌の編集は良好に進行している。
6.将来計画委員会
会員Who’s Whoについて
会員名簿の改訂に伴ってWeb版Who’s Whoの情報も名簿担当の田中氏から集めていただくことになった。集める内容は田中氏から報告された。
一方、Web上でのデザインについては将来計画委員会内で検討中である。例えば、系統樹から動物とその研究者を検索できるように考えている。大まかな方向としては、最初のページに動物系統樹を掲載し、各動物門にふきだしの形でその動物門に属する動物の一般名とできれば絵を入れる。会員の研究対象動物にはアンダーラインを引いて、その動物のページにジャンプする。さらには、節足動物の昆虫をクリックすれば昆虫研究者の名前と研究対象動物の一般名がずらりと並び、そこから該当欄へジャンプする。系統樹は生物学辞典の挿絵にあるBrusca and Brusca 1991が良いと考えている(2003年にSecond editionあり)。
7.行事
今年の岡山大会における本部企画のシンポジウム案について会誌に公募記事の掲載を依頼し、また庶務に依頼してメイルを配信した。締め切りは2月末日とし、形式は昨年度と同様にEnglishSessionを歓迎する旨を記した。
8.ネットワーク(竹内幹事)
(1) 学会ホームページについて
- 「CogniTom Academic Design」(http://www.cognitom.com/; 河村奨@代表 officecognitom.com)にJSCPB-HPのリニューアル(70頁)¥50万を発注し、リニューアル作業を開始した。
- 2006年10月以降の経過と今後の予定は下記のとおり。なお、2007年度はHP更新・維持契約¥15万/年を結ぶ予定である。
- 2006年10月〜11月 : 業者と予算交渉,契約
- 2006年11月〜2007年3月 : 業者による第一次HPリニューアル作業
- 2007年3月〜5月 : JSCPB幹事会メンバーによるチェック
- 2007年6月 : 第一次リニューアル版HPの一般公開
- 2007年6月〜9月 : 業者による第二次HPリニューアル作業 (Web版「動物の生きるしくみ事典」の登載を含む)
- 2007年9月〜11月 : JSCPB幹事会メンバーによるチェック
- 2007年12月 : 第二次リニューアル版HPの一般公開
(2) 学会誌(比較生理生化学)のJ-STAGE登載について
- 佐野商会印刷所の*1J-STAGE対応作業手数料が年間約15万円 (*2 1,100円/頁)との連絡06/11/09あり、その後の予定が停滞中。
- *1 J-STAGE対応作業とは、データ作成とデータアップロードで、J-STAGE掲載用データにはPDFファイル(DTPソフトから出力)と書誌情報テキストファイル(手作業)がある。また、J-STAGE利用開始前に、作業者(印刷会社とJSCPBの担当者)は東京で3時間程度の研修を受講することが必要。
- *2 手数料1,100円/頁の課金対象はJ-STAGE掲載分(総説など書誌情報と引用文献情報を手作業で作成する必要有)だけで、これ以外のページはPDF作成しても課金されず、年4回発行で約¥154,000/140頁と計算される。
- 2006年10月当時の予定は下記のとおり。「J-STAGEへ利用申請(2006年11月〜12月)」以降が停滞中。
- 2006年10月〜11月 佐野商会印刷所によるJ-STAGE対応作業手数料の算出
- 2006年11月〜12月 J-STAGEへ利用申請
- 2006年11月〜12月 J-STAGE・佐野商会・JSCPBスタッフで打ち合わせ
- 2007年1月〜3月 佐野商会・JSCPBスタッフのJ-STAGE講習受講,データアップロードテスト
- 2007年4月〜6月 J-STAGE搭載版「比較生理生化学」の公開
- 2003年20巻1号〜2006年23巻4号の全文PDFファイルは、佐野商会印刷所轟写植から入手済み。
(とりあえずはしばらくPDFファイルだけ無償提供いただいて、J-STAGE利用開始は2008年からとするか?) - 1984年1巻1号〜2006年23巻4号の目次情報は、JSCPB-HP上で既に公開済み。
審議事項
出版事業について 小泉副会長
比較生理生化学会 出版企画 「動物生理の多様な姿:その適応と進化」全5巻
編集委員会:酒井、寺北、吉村、曽我部、小泉
趣旨:
- 学会の対象の多様性、学会が持つ多様な人材を活かして、本学会の特徴が出るテーマを選んで、広く社会に紹介する。
- 著者は学会員から選定する。
- 学会のサイズが小さいため、学会会員のみを対象とするのではなく、広く一般に学会の研究内容を分かり易く紹介する
- 教科書的記述よりも、それぞれのテーマの面白さに直結するような仕立てにする。
- 多様性、比較、系統、進化、などの考えは基本として入れる。
対象:
学部学生、高校生、中高教師、一般
構成:
各巻250ページ程度、著者10~15名程度、
(本文は、各自、20ページ程度)
- 「光と動物の多様な関係」 編者 寺北明久
- 「動物行動の多様性と進化:ニューロエソロジー」編者 酒井正樹
- 「動物の興味深い行動」編者 吉村建二郎
- 「考える動物:脳と心の進化」編者 曽我部正博
- 「動物のしたたかな環境適応」 編者 小泉修
真行寺副会長から
ICCPB2007支援企画について:募集要項(案)について検討を行い、4月17日締め切りで、登録費援助と旅費援助のタイプに分けて募集することが了承された。広報は、ホームページ及び会誌により行う。
庶務幹事 辰巳
- 評議員からの会長推薦について、メールで推薦を受ける。メールでの通信が難しい方は、郵便などで対応することが了承された。
- 独立行政法人日本学術振興会審査委員候補者について、評議員と会員に自薦、他薦をしていただき、上位若干名(5名程度)を決定し、本人承諾を庶務から行って、独立行政法人日本学術振興会に情報提供する。文案を庶務と会長で提出幹事のメールでの承認を経て、推薦の依頼をメールにて評議員と会員にお知らせする。
庶務幹事 田中
名簿について
- 名簿作成における掲載事項承諾書の原案を検討した。
- 名誉会員について、会員資格に名誉会員を設け、その原案作成を田中が行うこととした
会計 (片野坂幹事)
- 年会費の預金口座振替サービスの変更について審議した。SMBCファイナンスサービス株式会社からの要請により、現契約サービスの本年度中の廃止に伴い、新たにネットワークを介して集金データの送受信をおこなう「i-CATS」サービスへの切替えを検討し、これが承認された。
- ICCPB開催支援金の取扱いについて審議した。本支援金は年会費制($500/年)となっているが、実際には毎年度請求があるとは限らないため、この点に配慮した予算の策定や積立金としての扱いが必要であることが確認された。
2007年29回大会について、(酒井大会委員長)
- ポスター口演:初日の午前中3時間を使って全発表を計画(一度にやることにより、以後のポスター発表もすべてを一度におこなえ、ポスター賞の投票がやりやすくなる)。しかし、口演時間が長いこと、口演からポスター発表までに間が空くことなどの問題があり、再検討することにした。
- ポスター発表形式についての問題:発表者は、同時間帯の他の発表者の話を聴けないという問題がある。これを改善する方法はないか、検討する。
- 若手ワークショップ:ポスター発表と重複していること、ならびに発表者の選考が予稿集の到着をまってからおこなうため時間的余裕がない。それで今回は中止の計画であった。これによりポスター発表時間が従来の3時間から5時間に延長できた。しかし、若手を奨励するためにもワークショップはやった方がいいとの意見があったため、実施の方向で再検討する。
- 学会本部企画シンポジウム:第3日目の午前中にこれを予定していた。問題はこのシンポジウムに魅力がないと、参加者の多くは3日目に帰ってしまう懸念がある。従来どおり3日目には一般発表をもってくるか、あるいは大会準備委員会が強力なシンポジウムを行うのがベターであるとの意見により、再検討することにした。
将来計画 (伊藤幹事)
Web版「動物の生きるしくみ」について
将来計画委員会としてはあくまでもWikipedia方式を採用したい。すなわち自由に書ける状態が大事だと思っている。
しかしそれにあたり、執行部から提出された問題点は:
- (A) 執筆者を限定しないと間違った内容が掲載される可能性がある。
- (B) 間違った内容が掲載されて学会の責任に帰せられる可能性がある。
の2点がある。
そこで将来計画委員会からの再提案は、
- 「執筆者名と所属を明記し、著者に責任をもたせるが、加筆・修正は学会の会員が自由にできるようにしたい」
である。あくまでもWikipedia方式は守りたい。
実際には、例えば将来計画委員が4項目以上をまずは記入し、将来計画委員が代わる度に数項目ずつ新任委員が項目を追加する等で立ち上げるので良いのではないか。
これらの点についてご協議いただき、了承が得られた。
若い会員を増やすことについて
学生会員の会費の減額によって若い会員を増やすことを考えたい。そこで予算担当の方と将来計画委員会メンバーとで試算したい。
この点についてご協議いただき、了承が得られた。
行事
- 2008年度大会の開催地について、北海道札幌に決定が了承された。
ネットワーク (竹内幹事)
- 学会ホームページについて
第二次HPリニューアル(作業:2007年6月〜11月,公開:2007年12月)で構築予定のWeb版「動物の生きるしくみ事典」について、将来計画委員会からの提案(Wikipedia方式)が認められたので、今後は将来計画委員会とネットワーク委員会、HP作成業者で準備を進めることになった。 - 学会誌(比較生理生化学)のJ-STAGE登載について
佐野商会印刷所のJ-STAGE対応作業手数料(年間約15万円)を会誌印刷経費の一部として支出することが認められたので、今後は編集委員会とネットワーク委員会、佐野商会印刷所で準備を進めることになった。