学会組織 幹事会・委員会報告

2010年度評議員会

  • 2011/12/31 


  • 日時:2010年7月16日 (金) 16:00〜18:00
  • 場所: 福岡女子大学大学会館大ホール
  • 出席者:市川敏夫,岩崎雅行,岡田龍一,小泉修,小島大輔,佐倉緑,佐々木謙,定本久世,志賀向子,妹尾圭司,曽我部正博,富岡憲治,中川秀樹,針山孝彦,深田吉孝,松本幸久,吉田将之(評議員17名); 山脇兆史,嬉正勝,伊藤悦朗,渡邉英博,山下茂樹(役員5名); 安藤規泰,辰巳仁史(オブザーバー2名)

 司会進行は 中川庶務幹事
 出席状況報告(中川庶務幹事)
 出席評議員:22名(内評議員17名),委任状:37通 (会則13条による本評議員会の成立が確認された)

 小泉会長の挨拶に引き続き報告および審議に入る。

〔報告事項〕

1.会長および庶務

(1) 学会の今後の方針について(小泉会長)

 会員の研究活動の支援,2011年国際会議,出版活動の継続,Webなどの有効利用による新しい時代に対応した開かれた学会活動に重点を置いた活動方針が示された。

(2) 幹事会開催報告(小泉会長)

 2010年3月26日(金)に福岡-姫路-東京を結ぶTV 会議にて実行したとの報告があった。

(3) 大会アブストラクトの会誌への掲載(小泉会長)

 大会アブストラクトがCBPから比較生理生化学誌への掲載に変わり学会の会計が健全化しているとの報告があった。大阪大会は2009年Vol.26 No.4会誌に掲載済みで,福岡大会は2010年 Vol.27 No.4会誌に掲載予定であること。ただし,国際会議以降分は継続審議とするとの説明がされた。

(4) 出版事業について(小泉会長)

 「動物の飼い方事典」(仮称)出版企画委員会の立ち上げを行い,針山(浜松医大),嬉(佐賀大),小柳(大阪市立大),妹尾(浜松医大),小泉(福岡女子大学)の5名が就任したとの報告があった。また,「動物生理学実験法」,「動物生理学」または「比較生理生化学」の教科書等の出版も今後計画していきたいとの考えが示された。

(5) 日本昆虫科学連合への参加について(小泉会長)

 日本昆虫科学連合について説明があり,これに参加すること。また神崎副会長と沼田会員に本学会の世話人をお願いしたとの報告がなされた。

(6) 国際会議開催にともなう学会行事スケジュールの変更について(小泉会長)

 2011年は委員会,評議員会は行わず,総会のみ期日中に別に部屋を取って行うという方針が説明された。また,吉田記念賞,吉田奨励賞授賞式,記念講演は次年度の大会で行うこととなったと報告された。

(7) 生科連関係(小泉会長)

 基礎生物学を代表するような,“生物学会”のような組織を目指して活動しているとの報告があった。公益法人に関する質問があったが,今はまだ情報交換という状況に留まっているとの回答があった。

(8) 国際会議の準備状況(小泉会長)

 「国際会議ICCPB2011」で詳細報告があるとの説明があった。

(9) 大会予定(小泉会長)

 2010福岡(市川),2011名古屋(国際会議,曽我部),2012総研大(蟻川),2013姫路(池野)との大会予定について説明があった。

(10) 会員状況(田中会員担当幹事代理中川庶務幹事)

 会員数は2010年7月9日現在で,正会員473名。内一般400名,学生69名,名誉4名。また,賛助会員12団体,購読会員4団体との報告があった。

2.会計

(1) 2009年度会計決算報告(山脇幹事)

 2009年度会計決算報告がなされた。収入が大阪大会からの寄付,バナー広告代や出版事業による印税で予算よりも増大していること,また,支出が予算より少ないのはCBPへのプロシーディングス掲載費が未納であること,TV 会議による旅費の縮小によるとの説明があった。

3.会計監査

(1) 2009年度会計監査報告(山下会計監査)

 6月28日福岡大学にて山下,下東会計監査により監査が実施されたが,予算は適切に執行されていると確認できたとの報告があった。

4.国際会議ICCPB2011

(1) 進行状況概要説明(曽我部組織委員長)

 現状の簡単な説明の後,すぐに各担当者からの説明に移った。

(2) シンポジウムプログラム説明(深田プログラム委員長)

 プログラム委員の紹介,配布資料に基づき,35件のシンポジウムタイトルの紹介がなされた。

 また,9コマのシンポジウム,ポスター,バンケット,連続セッションからなる2つの学会スケジュール案が紹介され,現在組織委員会で継続審議中であると報告があり,これに関する意見が求められた。さらにアブストラクト集はCBPからのサプリメントは中止し,PDF 化し,Web 掲載あるいはCD-ROMとして配布することを考えているとの方針が説明された。

(3) 現地会場報告(辰巳会場委員長)

 会議,バンケットは名古屋国際会議場の一部を使用し,市民公開シンポジウムは名古屋大学医学部第4講義室で行うとの説明があった。地図を用いて,それぞれの場所へのアクセス方法も説明された。また3社見積もりの結果,会議運営会社がJTB サポート中部に決定したとの説明があった。

(4) 広報説明(針山委員長)

 デザイナーの尾崎氏により作成された1st サーキュラーの紹介がなされた。9月には印刷配布したいとの予定が説明された。また作成中のホームページについても紹介がされた。

(5) 国内総括説明(小泉顧問委員会委員長)

 国際会議連携シンポジウムをCompBiol2009,第32回大会(ICCPB2011前夜),動物学会東京大会(比較生理生化学のインパクト)などの形で行っているとの報告があった。また,国内他学会(比較内分泌学会,比較免疫学会,日本動物学会等)との連携の状況について説明があった。さらに,昆虫科学連合との連携の可能性についても紹介があった。

(6) 財務説明(神崎財務募金委員会委員長代理安藤委員)

 40名からなる全国の財務募金委員の紹介があった。現在の試算では,500万円の不足が出るため,広告費,寄付金による収入が不可欠である。是非会員のご協力をお願いしたいとの依頼がなされた。また,寄付金,広告展示の概要,それぞれの受け皿について概要説明があった。さらに現在,学術会議からの助成金(額は未定)が確定していること及びこれからの申請について説明及び依頼があった。

5.編集

(1) 編集報告(尾崎幹事代理中川庶務幹事)

 27巻1号,2号は既に出版済みであること。ただし,委員長引継ぎ時期の関係で,1号は針山前委員長が責任編集,2号から尾崎編集長が担当したとの報告があった。3号は,現在準備中で今後の記事の執筆,紹介の協力依頼がされた。また針山前編集長より,過去の比較生理生化学誌を電子化するJSTのJournal@rchive 事業が事業仕分けのため,一時中断しているとの追加報告があった。

6.将来計画

(1) HP 動物の生きるしくみ事典とWho’s Who(志賀幹事)

 「動物の生きるしくみ事典」は登録件数(2010年7月現在)がトピックス19件であり,学部学生にも大変好評であるとの報告があった。また,「Who’s Who」は理研BSI 神経情報基盤センター (NIJC)の無脊椎動物脳プラットフォームとの連携で作製したイラストを入り口に置き,リニューアルし,現在登録件数(2010年7月現在)が研究者 82件,動物種140件となっており,
こちらも卒論のテーマの参考になるなど高い評価を受けているとの報告があった。両者のさらなる充実を図るとともに将来計画としての新たな課題を検討するとの方針が示された。

7.行事

(1) 今後の大会開催地について(伊藤幹事)

 2011年は,ICCPB2011(名古屋),2012年は総合研究大学院大学(葉山:蟻川謙太郎会員),2013年は兵庫県立大学(姫路:池野英利会員)で行う予定との報告があった。宿泊施設の対策の必要性も示唆された。

(2) ICCPB2011での若手シンポジウムについて(伊藤幹事) 

 安藤会員,渡邉会員を中心にICCPB2011での若手シンポジウムを企画しているとの報告があった。

(3) 比較内分泌学会との合同WSについて(伊藤幹事) 

 『シングルセルバイオロジー入門 単一細胞の遺伝子・タンパク質発現量を測る』を7月29~30日に徳島文理大学香川薬学部で行うとの報告があり,参加者は比較内分泌学会から5名,比較生理生化学会から3名を予定しているとの報告があった。成果報告を予定している。 

8.光生物学協会 

(1) 第16回日本光生物学協会年会について(志賀委員)

 8月10~11日に大阪大学大学院医学系研究科にて第16回日本光生物学協会年会が開催されるとの報告があった。 

(2) 第5回アジア・オセアニア光生物学会議(AOSP)について(志賀委員)

 2011年7月30~8月1日に奈良新公会堂で開催予定との報告があった。

9.吉田基金運営委員会

(1) 2010年吉田記念賞受賞者について(小泉委員長)

 吉田記念賞は,高畑雅一氏に決定した。
  高畑雅一氏(北海道大学教授)
  「ザリガニの行動とその神経機構」

(2) 吉田基金の2009年度会計収支報告(山脇幹事)

 2009年度吉田基金決算報告がなされた。楯の追加注文のため支出が例年に比べ増えているとの説明があった。

(3) 吉田基金の2009年度会計監査報告(山下会計監査

 6月28日福岡大学にて山下,下東会計監査により監査が実施されたが,予算は適切に執行されていると確認できたとの報告があった。

10.吉田奨励賞審査委員会

(1) 2010年度吉田奨励賞(市川委員長)

 5件4名の推薦があり,審査結果5名の審査員のうち4名から第1位の判定を受けた,下記1名を2010年吉田奨励賞受賞者として推薦し,通信評議員会の承認を得たとの報告があった。
 高橋俊雄 氏(財団法人サントリー生物有機科学研究所)
 「刺胞動物ヒドラのペプチド分子の網羅的検索」

 また,他の応募者もいずれも優れており,これからの活躍が期待されるとのコメントが紹介された。

11.第32回大会準備委員会

(1) 第32回大会の参加者,準備状況等について報告(市川大会委員長)

 一般70名,学生22名計92名の参加者を得たとの報告があった。また,主にシンポジストである会員以外の参加も5名あった。会場は学生の補講日と重なったため,会期中に会場を変更する必要があったとの説明がなされ,会員の理解が求められた。 

 

〔審議事項〕

1.高校教員などの新しい会員制度に関する案及び学生会員の会費について(小泉会長)

 細則に別枠正会員(小・中・高等学校教員などに在職中の正会員が選択できる)という新しい項目を設けて会費を3,000円としたい。また,関連して学生会員の会費を2,500円にしたいという提案が説明された。さらに会計から会費の導出理由が試算結果をもとに説明された。これについて審議した結果,正会員との違いについて質問が出され,会長から権利義務に関して差はないとの回答が
なされた。また,被選挙権も与えられるならば,研究活動をしない会長も実現し得るので,学会の代表にはふさわしくないのではないかとの意見が出された。以上の審議の結果「会長の被選挙権は持たない」との制限を設けた修正案について採決することとなった。結果,賛成18名,反対1名で過半数の賛成を得て修正案は承認された。

2.学会本部からの国際会議補助について(小泉会長)

 学会本部の繰越金から130万円の補助を国際会議に対して行いたいとの提案が出された。東京で開催した時の状況についての質問や,他学会からの補助の可能性についても質問がされた。審議の結果原案は承認された。

3.2011年度吉田奨励賞審査委員の委嘱について(小泉会長)

 2011年度吉田奨励賞審査委員を,青沼,岡田(二郎),松浦,定本,佐々木(謙)会員の5氏に委嘱したい旨の会長提案があり,審議の結果承認された。

4.2011年度予算案(別表)の承認を乞う(山脇幹事)

 2011年度の予算案の提案がなされ審議の結果,原案は承認された。

5.2012年度第34回大会について(伊藤幹事)

 2012年は総合研究大学院大学(葉山:蟻川謙太郎会員)で行いたいとの提案がなされ,審議の結果,原案は承認された。

6.大会の予算書ならびに決算書について(伊藤幹事) 

 大会の予算書,決算書を作成し,幹事会で承認するとのシステム作りの案が出された。会長からもこれに同意するとの意見が示された。これについて審議した結果,幹事会が上位にあると考えると大会委員会への負担が大きくなるのではないかとの懸念や,具体的な手順についての質問が出された。これを受け予算書を提出するのは負担が大きすぎるので,まずは3月の幹事会で決算書を出してもらうことから始めるというのがよいのではないかとの意見が出された。審議の結果この修正案について採決をすることになった。結果,賛成17名,反対0名で修正案は承認された。

7.第32回総会次第について承認を乞う(中川庶務幹事)

 第32回総会次第について提案があり,審議の結果承認された。
会計
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