第8回 日本昆虫科学連合・日本学術会議 公開シンポジウム
「昆虫の恵み―その多面性―」
日 時:平成29年7月22日(土)13:00~16:45
場 所:東京大学農学部1号館8番教室
入場無料・申込不要
URL:http://www.insect-sciences.jp/conferences?mc_id=116
開催趣旨:ヒトは古くから絹糸や蜂蜜など昆虫の生産物を利用することで、その生活を豊かなものとしてきた。しかし、ヒトが昆虫から受ける恩恵はこのように目に見えるものばかりではなく、むしろ、目に見えない恩恵の方が大きい。本シンポジウムでは「昆虫の恵み」を基本テーマに5名の研究者に話題を提供していただき、昆虫がヒトにもたらす恩恵の多面性に光を当てることとした。まず、昆虫の体の構造や生理機能を学ぶことで新規な性質を備えた素材や製品・医薬品を生み出そうとする最新の動きについて、浜松医科大学の針山博士と(国)農業・食品産業技術総合研究機構の立松博士にご講演いただく。つづいて、京都ニホンミツバチ研究所の坂本博士と東京農業大学総合研究所の赤井博士には、私たちにとって比較的なじみの深いミツバチと絹糸昆虫について、新たな知見やその生産物の有効利用法についてお話しいただくこととした。最後に京都大学の沼田博士には、一般には知られていない「ハエのウジを使った創傷治療」について紹介していただく。本シンポジウムが、昆虫がヒトに与える恵みの多面性とその大きさについて認識を深める機会となることを強く期待している。
活動報告:
13:00~13:20 日本学術会議農学委員会応用昆虫学分科会活動報告
嶋田 透(日本学術会議会員、東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
13:20~13:30 日本昆虫科学連合活動報告
石川 幸男(東京大学大学院農学生命科学研究科教授、日本昆虫科学連合代表)
講 演:
(座長)小野 正人(日本学術会議連携会員、玉川大学農学部教授)
13:30~14:00 「バイオミメティクス―昆虫の恵みと生物模倣―」
針山 孝彦(浜松医科大学医学部教授)
14:00~14:30 「カイコを用いた医療用タンパク質生産の現状と課題」
立松謙一郎(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構主任研究員)
14:30~15:00 「ミツバチの恵みと飼育のすすめ」
坂本 文夫(京都学園大学名誉教授、京都ニホンミツバチ研究所長)
15:00~15:15 ( 休憩 )
15:15~15:45 シルクの微細構造と健康衣料への利用
赤井 弘 (東京農業大学総合研究所昆虫バイテク部会長)
15:45~16:15 マゴットセラピー:ウジを使った創傷治療
沼田 英治(日本学術会議連携会員、京都大学大学院理学研究科教授)
16:15~16:45 総合討論
16:45 閉会
問い合わせ先:
日本昆虫科学連合事務局 高梨琢磨(国立研究開発法人 森林研究・整備機構)
takanasi(at)affrc.go.jp(@は(at)に変えてあります)